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DESIGN

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Model 01 : "CYCLIST"

19世紀中頃、サイクリングの人気により軽量なサイクリングシューズの需要が高まった。現在のサイクリングシューズの原型が誕生したと考えられるのもこの頃であり、レースステイがつま先まで流線的につながり補強を兼ねる独特の美しいデザインが特徴的である。従来の紳士靴に比べ格段に足にフィットしやすいこのデザインは、後に他の競技の靴にも転用されることになる。

また、本格的な自転車レースが始まったのは1890年代頃。競技用としてのロードバイクの原型が完成したのは1900年代であり、それとともにペダルに足を固定することによって速度をあげる発想が生まれた。ペダリング動作によるアッパー前足部への負担を減らすための補強と、クリップ・アンド・ストラップ(古くからあるシューズとペダルの固定方法の一つ)に足を出し入れしやすく、サイクリングシューズとして理にかなっていた為、合成皮革をはじめとするさまざまな新素材による置き換えが進むまでこのデザインは長く採用されてきたと考えられる。

Model 01 :  "CICLIST" は、この往年のサイクリングシューズの特徴的なデザインをベースに、ハンドソーンウェルト製法、ヒドゥンチャネル、カールエッジなどの高度な意匠で組み立てている。
 

Model 01 : "CYCLIST"
Model 02 : "RUNNER"
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Model 02 : "RUNNER"

現在知られるマラソン競技は1896年の近代オリンピック誕生とともに生まれた。しかし1970年代に入り衝撃吸収性に優れた新素材が開発されシューズに用いられるまで、ランニングを行うことは長い間一般的な事ではなかった。1977年に出版され大ヒットした、ランニング理論を説いた本「The Complete Book of Runinng」により出版地のアメリカのみならず世界中にランニングブームが広がっていく事になる。
センターとサイドの補強テープの組み合わせはランニングシューズおよびトラックシューズなどの“走るため”の靴で長い間定番的に使用されてきた殿堂のデザインだ。現在ではブランド表現の為のデザインの一部と認識されているサイドライン(アディダスのスリーストライプスやアシックスのメキシコラインなど)は、元はアッパーに高い負荷がかかる部分の補強として縫い付けられたテープが派生したデザインである。

Model 02 : "RUNNER" は、この往年のランニングシューズのデザインをベースにしながらも、シームレスバックの採用やドレスシューズに用いられる高度な意匠で組み立てることにより、今までになかった一足に仕上げた。

Model 03 : "SPRINTER"
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​Model 03 : "SPRINTER"

19世紀中頃には、一般的な内羽のデザインに補強の革テープとスパイクを付けた走る為の靴が誕生していたが、現在に繋がると言う意味では、走ることに特化した最初の靴は、1895年にリーボック社の前身となるイングランドのJ.W.フォスター&サンズ社が作成したスパイクシューズと言えるだろう。その後アディダス・プーマを創業したダスラー兄弟などが、種目に応じてさまざまな靴を作成。素材開発を進めさらに高いレベルのアスレティックシューズを作り上げた。

"SPRINTER"のデザインは、黎明期のトラックシューズの中でも、J.W.フォスター&サンズ社が初期に作成していたつま先にシームを持たないホールカット構造を採用。さらに、高負荷がかかる部位への伸び止の意匠である、アッパー内部にテープを縫い付けた時に見られるステッチも再現した。シンプルな一枚革構造のアッパーを横断するステッチラインは、ヴィンテージアスレティックシューズのデザインの魅力を十分に味わう事ができる。

 

 Model 03 : "SPRINTER" は、この往年のトラックシューズのデザインをベースに、ハンドソーンウェルト製法、ヒドゥンチャネル、カールエッジなどの高度な意匠で組み立てている。

Model 04 : "SLUGGER"
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​Model 04 : "SLUGGER"

1845年、アメリカ人アレクサンダー・カートランドにより、現在のベースボールの原型といえるルールが作成された。それよりしばらくの間、ベースボールにはキャンバス地の一般的な運動靴が使用されてきたが、1860年代後半、アメリカで初のプロチーム誕生のタイミングでピン形式のスパイクが一流選手に使用されるようになる。さらに1870年代になり、爪先と踵に装着する三角金歯のスパイクが誕生し、現在に繋がるベースボールスパイクが確立された。

"SLUGGER"に採用した爪先の補強とレースステイが繋がる独特なラインは、20世紀を代表するベースボールスパイクのアッパーデザインである。補強と屈曲性を兼ね備えたこの完成されたデザインは、100年に渡りほぼ変わることなく採用され続けてきた。爪先の補強革のラインがドレスシューズのキャップトゥを思わせ、驚くほど柔軟に様々なコーディネートに落とし込める。

 

Model 04 : "SLUGGER" は、往年のベースボールスパイクの独特なデザインをベースに、ハンドソーンウェルト製法、ヒドゥンチャネル、カールエッジに、贅沢なシームレスバックで仕立て上げた。

Model 05 : "CRANKER"

16世紀初頭のドイツ、宗教家ルターによって確立された「ナインピンボウリング」は、17世紀にヨーロッパの移民によりアメリカに持ち込まれた。アメリカで流行した結果、賭博の対象となり禁止に追い込まれるが、法の穴を掻い潜りピンの数を1本増やしたのが現在に繋がる「テンピンボウリング」の誕生だ。19世紀後半〜20世紀初頭に世界共通のルールが定められボウリングは標準化されることになる。

 

初めてボウリング専用のレザーシューズが作られたのは1880年台頃と考えられている。1930年代から1950年代にかけて羽根と羽根の間隔が爪先で次第に接近し確立されたと考えられるのが特徴的なスプリットトゥだ。

ザ・ボウリングシューズのデザインとして名高いスプリットトゥは、アイレットが爪先ぎりぎりまで取り付けられる為、フィット感の微調整を可能にしつつ補強も兼ねた優れたデザインであり、シンプルながら独特な存在感を持つ。

 

Model 05 : “CRANKER” は、アイコニックなスプリットトゥのデザインをベース、糸を巻き込んだ履き口の加工や染め分けたヒール、カールエッジ、さらにシームレスバックで表現した。

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